●2009年12月


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なってよかった人柱 12月31日


 ベータ版と聞けば即座に、「人柱版」と脳内変換してしまいます。それほど、安易に近づいてはいけないものと思っていたのですが、リリースの知らせを聞いて居ても立ってもいられなくなって即インストールしてしまったのが、「Google 日本語入力」。

 ATOK14(なんと2001年購入!)をずっと使ってきて、変換の正確さや速さには満足していたのですが、人名や術語のアバウトさに不満が募りつつありました。
 最新版に手を出しかけたことは何度もあるのですが、方言対応など、私にとっては不要のギミックにげんなり。人名などは辞書登録でしのいできたしだいです。
 まあ、推測変換にはとても助かっているし、このままでいいかと思いはじめていた折も折、いきなり、「Google 日本語入力」が発表されたんですね。

 ネットではオタク専用IMEのような紹介のされ方をしていたのですが、つまりは術語に強いということじゃありませんか。ウェブから機械的・自動的に辞書を生成するそうですから、もちろん人名にも強いはず。
 そして、決定打は入力サジェスト。この機能が優れていれば使える! もう、即座にインストールですよ。人柱にでも何にでもなりましょう。

 色が変えられなかったり、再変換機能がなかったり、校正機能がなかったり、英単語変換がなかったりと、細かな点には気づきましたが、そんものは枝葉にすぎない。いずれは実装される機能でしょう。
 とにかく快適に使えています。名詞にやたら強いのがありがたい。
 先日、わが家のDVDソフトのタイトルリストを作ったときに威力を見せつけられました。映画のタイトルなど、一発変換ですよ。さらに、一度確定した単語は最優先候補になり、あたまのひと文字を入力するだけで、入力サジェストがオープン。Shift+Enterで変換。シリーズ物のタイトル入力には便利このうえなし。最小限の労力でDVDタイトルリストが完成しました。

 ただ、ウェブからの辞書生成につきまとうウイークポイントとして、誤用も入力サジェストに用いられる、という指摘があります。実際、「的を射る」「的を得る」が候補となります。Atokのような誤用チェックは入りません。
 これでは間違いに気づかずに文章を書いてしまう恐れがある、という意見もネットで目にします。
 でも、無償ソフトのベータ版にそこまで要求するのは酷でしょう。
 いずれ、機能を強化して有償化するのか、機能を制限したまま無償リリースを続けるのかはわかりませんが、使う側が書く前に調べる癖をつけていれば、かなり使えるソフトだと言い切れます。

 使用2日目にはAtokのユーザー辞書のインポートを終え、これ一本で行く覚悟です。そうキッパリと言い放ちつつ、Atok14もしっかり確保。Googleがサイバーダイン社みたいな野望を抱いていないともかぎりませんから、備えよ常に、の気持は大切ですな。

 とはいえ、「Google 日本語入力」正式版のリリースという、2010年の楽しみが増えたのはたしか。いい初夢が見られそうです。




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