●2008年4月


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それだけの価値 4月30日


 家人の強い希望で、いまさらながらHDDレコーダーなるものを入手しました。
 アナログ放送の停波直前にでもと思っていたのですが、長時間高画質録画さえできればいいというので、P社の型落ちモデルを購入したしだいです。

 据付けのためにレコーダーとテレビのマニュアルを眺めていると、棚からぼた餅というか灯台もと暗しというか、驚くべき事実に気づきました。
 接続するとデジタルハイビジョンが見られるようになるじゃありませんか。
 6、7年前に買ったブラウン管型テレビがハイビジョンに対応しているなんて思ってもみませんでしたよ。

 ワイド画面いっぱいに映るきめ細かくクリアな画像は衝撃でした。もちろん、家人の目的を満たすために、速攻で有料放送の契約をアナログからデジタルに変更。
 テレビをまったく見なかった日々が嘘のような勢いで、地上デジタル、BSデジタルのハイビジョン番組を見まくりました。まるでサルですな。

 しかし、エキサイトしていたのは数日のみ。憑き物が落ちたように、ぱたりと見なくなりました。現在は、映画のハイビジョン放送をエアチェックするだけです。
 やっぱりコンテンツそのものが決め手です。いくら映像が美しくても、内容があれでは見るに耐えない。
 ハイビジョンに喜ぶのは、テレビ通販のヘビーユーザーくらいのものでしょう。解像度が格段に上がったから、商品の質感が手に取るようにわかる。こんなはずじゃなかった……とがっくりするケースも減っているんじゃないかと睨んでいます。

 最近、民放各社がスポンサー離れに頭をかかえているという噂を聞きました。まあ、あの内容では、それもむべなるかな。
 知り合いからも、CSやケーブルテレビのコンテンツはよく見るが、地上デジタルやBSデジタルはまったく見ないという声を聞きます。

 ニュースはネットで読めば充分。映画やドラマやスポーツなど高品質なものは有料放送で楽しむ、というふうに世の中は変わりつつあるようです。
 ダダのものがすべて駄目だとは言いませんが、カネを出す価値のあるものは、やはりそれだけの値打ちがあるんですな。特に、多彩な志向に応えざるをえないエンタテインメント系はね。

 ただし、PCソフトなどの実用系は別。
 フリーソフトなどは、その最たるものでしょう。私がよく使うソフトは「Vector」や「窓の杜」からダウンロードしたものばかり。かゆいところに手の届く心配りとプログラムの軽さには、いくら感謝しても、し足りないくらいです。

 有料コンテンツにしてもフリーソフトにしても、その価値の根っこにあるものは、“志”ではなかろうか。
 いくらぴかぴかつるつるを装っても、志が感じられないものは、浅くてつまらんもんです。

 ハイビジョン画像を眺めながら、そんなことを考えつつ、この拙文はタダで掲載してるけど品質的にはどうなのよ実用面ではどうよ、ということに思い至ってちょっと冷や汗。
 この連休をフルに使って、そこんところをじっくり考えてみましょう。サイト発足から6年を迎えることができそうだしね。




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