●2005年9月


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どうなんでしょ、このソフト。 9月13日


 昨夜、株式会社ジャストシステムから、「一太郎 文藝」発売のお知らせメールが来ました。文藝作品執筆に機能を特化したワープロソフトいうふれこみです。
 物書き御用達エディタと言われるものを愛用している身には、聞き捨てなりませんよ、ええ。ワープロとはいえ、使えるソフトだったら購入を検討しなくてはなりませんからね。

 お値段も気になるので、くだんのページにアクセス。
 ふむふむ、「一太郎2005」をカスタマイズしたものなのね。お、JIS X 0213:2004対応「秀英体フォント」がついてる。おお、明鏡国語辞典、ジーニアス英和・和英辞典、角川類語新辞典も同梱。そして当然のことながら縦書きがデフォルト! ちなみにお値段は5万円。一太郎2005ユーザーなら優待価格で26,250円。

 操作も簡単そうだし、かたちから入るタイプの方にはいいんじゃないですか、これ。
 定年を迎え、「これから自分史でも書いてみっか」と考えている方にはぴったり。出力レイアウト用雛形も豊富に付いてるし、自費出版のヒントも添付の冊子に詳しく書かれているようです。「プロも納得のインターフェイス」というのは、四百字詰原稿用紙様式。これに入力していくわけです。これは至れり尽くせり。
 小さい文字は目が疲れて大変、という年輩の方に最適ですな。“ご隠居ワープロ”と呼ばせていただきます。

 5年前、ワープロ専用機からパソコンに乗り換えたときに、このようなソフトがあれば飛びついていたに違いありません。
 縦書きができるテキストエディタを3,000円で買ったまではよかったのですが、そこは初心者の悲しさ。カスタマイズの自由度が高いために、逆にどこから手をつけていいのかわからず挫折しかけたことも二度や三度ではありません。ま、なんとか使いこなせるようになりましたけどね。

「一太郎 文藝」を使えば正確な文章が書けるようになるかというと、そういうことではなさそうです。パソコンビギナーにとっては、ある程度の執筆環境を整えてくれそうですが、原稿用紙の使い方などのルールまで教えてくれるわけではないでしょう。サイトを見るかぎり、校正機能というより誤字チェック機能というレベル止まりみたいだし。
 しかし、そこまでワープロソフトに求めるのは酷というもの。やはり、ふだんから意識してルールを身につけるほかはないでしょう。原稿用紙の升目という感覚が掴めるという点では、「一太郎 文藝」のインターフェイスは有効だと思いますが。

 それにしても、このようなニッチなソフトが登場するとは思いませんでした。
 この「一太郎 文藝」が完売(2,000本限定発売)したら、「一太郎 写経」なんてのが出るんじゃないですか。多言語フォントとタイピング練習ソフト同梱、だったりして。
 さらにニッチを狙うなら、「一太郎 怪文書」!
 ブラックジャーナリズム系や電波系などジャンルごとのレトリック辞書が充実。さらに豊富なテンプレート付き。もっといろいろ思いつくのですが、調子に乗ってると、この文そのものが怪文書に認定されてしまいそうです。つるかめつるかめ。

「一太郎 文藝」を買う気はさらさらありませんが、もし、買ってしまった方がいるなら、ぜひ、テストレポートをお寄せください。心からお待ちしています。




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