●2005年5月


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おかげさまで2周年。立って寝てます 5月16日


 今月、Web Publishing AZUSAは満2歳になります。サイト制作の計画はわりとスムーズに進んだのですが、実務となると初めての経験ばかり。それまでウェブサイトのコンテンツ制作に携わったことはあるものの全体を作り上げたことはなく、作成ソフトのマニュアルと参考書だけが頼りでした。

 専門家に委託するという発想(予算も)ははなからなく、手探りしながら見つけたものこそ血肉になる、との思いだけで取り組みました。
 あるときはおのれのどんくささを呪いながら、あるときは思いもよらぬ天恵に感謝しながら、約60日間を費やしてようやく発足にこぎつけたものです。
 ブラウザやOSによってデザインがめちゃくちゃになることに驚倒したのも、今では懐かしい思い出。2003年7月に大幅なリニューアルを一度おこない、現在にいたっています。

 ファクスや郵便で原稿や講評をやりとりしていた頃から、さまざまな作品の講評を担当してきましたが、何年やっても馴れるということはありません。
 特に、第二稿が届いたときの心地よい緊張感は何度味わってもよいものです。初稿とは異なり、第二稿からは著者と編集者との二人三脚が始まっているわけですから、責任の重さが違いますな。
 気合をいれて読み進むと、行間から著者のよろこびがストレートに伝わってきます。
 これは、ライブラリーの収蔵作品のすべて(★AZUSA PremieR★除く)に共通するもので、著者のよろこびとは、初稿執筆時の自分を凌駕したこと、おもしろさの神髄に触れたこと、文章を自在に使いこなす自信を得たことなどの実感が混淆したものにほかなりません。

 ストーリーテリング、人物像創造、省略法などの向上を見るにつけ、よくぞここまでと著者――顔も声も知らないのですが――の肩をたたきたくなります。
 見えなかったものが見えるようになること、言いかえれば、一歩を踏み出すことのすばらしさを、わたしたちは講評のたびに味わわせてもらっています。

 サイトを運営していなければ出会うこともなかった方々とご縁ができたのも、この2年間の収穫でした。
 著者の方々はもちろん、作品の転載をお許しくださった★AZUSA PremieR★の作者の方々、リンクをはらせていただいたサイトの管理人の方々、当サイトへリンクをおはりいただいている管理人の方々、みなさんありがとうございます。もはや足を向けるところが見つからないので、立って寝てます、わたし。

 3年めに差しかかったWeb Publishing AZUSAですが、節目の年という意識はまったくありません。オンライン文芸支援サイトとしてこれまでやってきたことを、ぶれることなく粛々と続けてゆくまでです。少しずつ着実に厚みを増してゆくライブラリーを編集者たちの宝物としつつ、勲章としつつ。




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